ペルシャ更紗の撮影
2024/10/14
ペルシャギャラリーでは本店、ハンズ名古屋店共に圧倒的に絨毯、キリム、ギャッベの割合が多いのですが、少しペルシャ更紗も取り扱っております。
ペルシャ更紗は綿100%の布に主に梨の木を彫って作った型を用いて捺染した布です。イランの古都イスファハンで作られているのですが、古くは裏に布を当てて風呂敷のようにしていたり、ハンマームと呼ばれる公衆浴場でバスタオルのようにして日常的に使われていた布です。
木の型でハンコのように染めますので、色が多い、紋様が細かいほど手の込んだ更紗です。
現在のペルシャ更紗は生地がしっかりとしていますので、洗濯機で洗って形を整えて干すことでアイロンも不要なほどお手軽にお使い頂ける布です。
今日はWebショップ用に更紗を数点撮影しました。
普通に広げて平たくデザインを見るのもとてもきれいなのですが、テーブルに掛けてみると意外な色が映えて見えたり、目を楽しませてくれます。
初めて上のタイプの縁取りが赤色の更紗を見たとき、『このデザインで縁取りが赤って挑戦的!』なんて思いました。しかし、テーブルに掛けてみると裾が赤くなんとも可愛い表情を見せてくれます♡
他のデザインの更紗も、平面で見るのと掛けるのとまるで別人のような(笑)
薄いシルクの絨毯やキリムもソファー等の家具に掛けて頂くことがありますが、布はデザインそのものの楽しみと、いかに別の表情を出すかという楽しみがあることをこの『縁取り赤』の更紗に改めて教えてもらいました。
少し高さがある家具で、少し大きめの更紗を掛けるとドレープの美しさをご堪能頂けます。
最初に書きました通り、綿で生地が厚めなので当店では昔から商品の絨毯を運ぶときに巨大な風呂敷として使用しています♪
ペルシャの伝統的なデザインですが、和のテイストにもしっくりと馴染む不思議な魅力。
茶道において、茶入れなど大切なお道具を入れる仕覆(袋)に古いペルシャ更紗が使われることがあるそうです。
まだまだ奥が深い更紗です♪
(ペルシャギャラリー 小島美和)